子宮筋腫の鍼灸臨床経験
子宮筋腫では、手術以外の保存療法として、西洋医学では、ホルモン療法など対症療法しかなく、しかも副作用の出る心配があります。
中国では、子宮筋腫には漢方、鍼灸がよく選択されています。当院でも、子宮筋腫に針灸治療の有効性が証明されます。
当院は二十年前から子宮筋腫の針灸治療を取り組んできました。北京中医康針灸院が子宮筋腫の治療を手術に頼らない東洋医学的な治療法で行ってきました。特に針、灸の応用で、多くの子宮筋腫患者さんの症状の改善が見られます。
1998年11月1日より2008年11月1日までの10年間に来院された子宮筋腫患者94名、筋腫が完全になくなったのは51名でした。
最も興味のある点は針灸治療が子宮筋腫の再発予防、進行抑制にも効果があることです。
針灸治療で、もっとも改善された症状は:
1.過多月経と不正出血
2.生理痛
3.激痛
です。
そのなか、12名の不妊症患者さんが妊娠できるようになりました。
筋腫の縮小にしたがって、腫瘤感と圧迫症状が改善していきます。膀胱の圧迫により頻尿、排尿痛、尿閉、また直腸などの腸管の圧迫による便秘の症状が改善されます。
過多月経や月経痛は粘膜下筋腫の場合に強いことが多いです。生理量が多いことにより、結果的に慢性失血性の重症貧血になり、全身状態の悪化をきたす例もあります。また、筋腫が存在することにより子宮内腔の変形や卵管狭窄、あるいは子宮内膜の循環障害(血のめぐりが悪いこと)による着床不備をきたす場合もあり、不妊や流産の原因に成る場合もあります(特に粘膜下筋腫の場合)。ですので、できるだけ早く治療を受けましょう。
