検査と診断
婦人科専用の経膣超音波法で観察します。卵巣の場合、排卵期(月経開始から2週目頃)では卵胞という直径2cmほどの卵胞という直径2cmほどの影が認められます。これは正常ですのでご心配ありません。内部が不鮮明なもの、大きさが5cmを超えるものは卵巣腫瘍の疑いがあります。
子宮内膜症の場合、卵巣に発症するもの(卵巣チョコレート嚢腫)や子宮にできる子宮腺筋症などでは診断可能ですが、骨盤内腹膜表面にできる癒着などは診断するのは困難です。あまりにも月経痛がひどい場合、診断、場合によっては治療もかねて腹腔鏡検査を行います。最近は超音波検査、CT検査、MRI(磁気共鳴画像法)などから、手術で腫瘤を摘出する前にある程度良性か悪性の見当がつくようになりました。良性のものでも、腫瘤の茎[けい](軸)が捻転[ねんてん](ねじれる)を起こすことがあります。徐々に捻転が起きたときはそれほどではありませんが、突発的に茎捻転が起きたときは、子宮外妊娠とまちがえられるほどの激しい痛みを伴います。
各種の血液中の腫瘍マーカーの検査ががんの診断に使われていますが、早期診断にはあまり役立ちません。
