分類
1.卵胞出血
2.黄体出血:排卵日の数日後に、激しいスポーツや、おなかを強くぶつけた場合など不正出血する場合があります。これは黄体出血と呼ばれるもので、排卵した卵巣に刺激が与えられ出血するものです。不正出血の他に痛みなどの症状があります。黄体出血は普通、月経がくれば改善しますが、繰り返し起こる、月経後も持続するなどの症状が出た場合は婦人科を受診した方が良いでしょう。
黄体期とは、排卵後の高温期の期間を指し、その間の出血が黄体出血、排卵日の出血は排卵期出血または中間期出血と言われます。黄体機能不全により排卵後の黄体が早期に退行して、女性ホルモンが低下するために不正出血が生じる黄体期出血というものもあります。
排卵に伴う黄体出血には,無症状のものから大量の腹腔内出血からなるショック症状のため、外科的処置を要するものまで病像は多彩です。黄体出血が生理的レベル以上となり、血腫径が3 cm以上となった場合より黄体のう胞と定義されますが、黄体のう胞径が3cm前後ではまだ症状が乏しいため、臨床的に問題視されることはありません。黄体のう胞内への出血がさらに増加したり、のう胞壁が破綻して腹腔内出血をきたすようになると、病像は進展し、患側付属器部の疼痛や腹膜刺激症状が生じます。黄体のう胞の多くは自然治癒しますが、のう胞の破裂や経過中の新たな黄体内出血の発生により症状が増悪したり、特に黄体出血が右側卵巣に発生した場合では他科から急性虫垂炎や急性腹症と婦人科疾患との鑑別を打診されることがあります。一方,黄体出血では,疼痛が前面に出る急性像とは異なり,形成された黄体血腫のう胞の大きさと関連して,長期にわたる無排卵症の側面も合わせ持ちます。
